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工事をせずにステンドグラスを取り入れる|パネルという選択

建具にも壁にも手を入れず、一枚のステンドグラスだけを置く方法です。窓の内側に立てかける、壁面に埋め込む、間仕切りとして立てる、天井から吊る。四つの置き方と向き不向きをまとめました。

「工事はしたくない。でも、ステンドグラスは欲しい」

このご相談は、少なくありません。賃貸だから、マンションだから、いずれ引っ越すから、家族の同意が取れないから。理由はさまざまです。

そうした場合の答えがパネルです。建具にも壁にも手を入れず、一枚のステンドグラスだけを置く。取り付けではなく、設置という考え方です。

置き方は、四つあります

一.窓の内側に立てかける

もっとも手軽で、もっとも効果が分かりやすい置き方です。既存の窓の室内側に、パネルを立てかける、あるいは軽く固定します。

外光を透過しますので、納めたときとほぼ同じ見え方になります。窓枠にぴったり作れば、後から置いたようには見えません。工事ではありませんので、いつでも外せます。

向くのは、腰高窓や出窓のように奥行きのある窓です。掃き出し窓では、人の出入りに干渉しないか確認が要ります。

二.壁面に埋め込む

これは工事を伴いますが、パネルの使い方としては効果が大きいものです。壁に開口を設け、そこにパネルを納めます。

光が入らない壁に納める場合は、背後から人工の光を当てます。ステンドグラスは透過光で見るものですので、外光がなければ光源を作ればよい、という考え方です。廊下や玄関ホールなど、窓の取れない場所で使えます。

三.間仕切りとして立てる

床から立てて、空間を緩やかに分ける使い方です。視線は切りたいが、光と気配は通したいという場所に向きます。

玄関からリビングが直接見えてしまう間取り、ワンルームの寝る場所と過ごす場所の境目、店舗の客席の仕切り。壁を建てると圧迫感が出るところに、光を通す面を立てるという解決です。

自立させる場合は、脚部の設計と重量の検討が必要になります。倒れないことが最優先ですので、ここは構造から詰めます。

四.天井から吊る

吹き抜けや、天井の高い空間で使える方法です。両面から見えるという、ほかにない条件が生まれます。

床に置くものと違い、光は上からも横からも回り込みます。時間帯によって見え方が大きく変わりますので、設計としては最も難しく、最も面白い置き方です。

寸法は、置く場所で決まります

パネルでよくある失敗は、小さく作りすぎることです。

「まずは小さいもので試したい」というお気持ちは分かります。ただ、ステンドグラスはある大きさを超えたところで、装飾から光の装置に変わります。小さすぎると、置物の域を出ません。

窓に立てかけるのであれば、窓枠の内寸いっぱいに作るのが基本です。壁に埋めるのであれば、その壁の面積のなかでどれだけの比率を占めるかで印象が決まります。置く場所を決めていただければ、適切な寸法はこちらでご提案します。

持って行けるという価値

パネルには、納め込んだステンドグラスにはない利点があります。引っ越し先へ持って行けます。

建具や窓に納めたものは、その家のものになります。パネルは違います。賃貸で数年ごとに住まいが変わる方、いずれ家を建てる予定の方にとって、これは小さくない差です。

次の住まいで窓の寸法が合わなければ、ケイム(鉛のリード線)を組み替えて大きさを調整できます。作り直しではありません。一枚を長く使い続けられます。

賃貸での考え方は賃貸住宅でステンドグラスを楽しむ方法にまとめております。

「とりあえずパネルで」ではありません

ひとつ、申し上げておきたいことがあります。

パネルは、建具に納める方法の簡易版ではございません。置き方の自由度が高いぶん、納め込んだのでは実現できない見せ方ができます。両面から見る、光源を自分で作る、空間を仕切る。どれも窓や建具では難しいことです。

設計にかける時間も、使うガラスも、納め込むものと変わりません。妥協した選択肢としてではなく、その場所に最も合う形としてご検討いただければと思っております。

まずは、置きたい場所の写真を

窓なら窓の全体、壁なら壁の全体が入るように一枚。四つのうちどの置き方が向くか、どれくらいの寸法が適切かをご返答いたします。採寸も図面も不要です。

パネルの考え方はステンドグラスパネルに、設置できる場所の全体像はステンドグラスの設置場所と工法にまとめております。まずはご相談・お見積もりより、お気軽にお声がけください。

FAQ

よくあるご質問

相談前に図面は必要ですか?

図面がある場合は、建具寸法、平面図、立面図をご共有ください。図面が未確定の場合でも、参考写真や設置予定場所の寸法をもとに初期相談が可能です。

アトリエの見学は予約が必要ですか?

いいえ、完全予約制ではございません。定休日以外は営業しております。

ただ、現場や打ち合わせで留守にしていることがございます。ご来店の前にご一報いただけると確実です。お電話でもメールでも構いません。

アトリエでは、制作中のもの、ガラスの在庫、英国ヴィクトリア時代のアンティークの実物をご覧いただけます。

寺社仏閣の案件も相談できますか?

可能です。空間の歴史性や光の入り方を踏まえ、慎重に計画します。

Case Studies

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