Case Study

京都府 マンション リビングの欄間ステンドグラス

長年気に入らなかったすりガラスの欄間を、3枚のステンドグラスに入れ替えました。中央は英国のアンティーク、両側は合わせて制作。分譲マンションの専有部分での施工事例です。

マンションのリビング上部に並ぶ3連の欄間ステンドグラス。泡状の型板ガラスを地に、緑と黄の曲線と赤い雫を組み合わせたアール・ヌーヴォー調の意匠を配している

京都市の分譲マンションで、リビングとダイニングの間のすりガラスの欄間を3枚のステンドグラスに入れ替えた事例。外せない仕様のため割って撤去し枠は活かした。中央は英国のアンティーク、両側は合わせて新規制作。

地域
京都府京都市
用途
分譲マンション
設置場所
リビングとダイニングの間の欄間
サイズ
幅約800mm×高さ約250mm×3枚
制作期間
約2週間

コンセプト

長年気に入らなかったすりガラスの欄間を、3枚のステンドグラスに入れ替える。中央のアンティークを主とし、両側をそれに合わせて構成する。

設計背景

もとのすりガラスは押縁で留められておらず外せない仕様だったため、養生のうえ割って撤去し、枠はそのまま活かした。大工工事は発生していない。
中央のパネルは英国のアンティークステンドグラス。両側の2枚は中央の意匠に合わせて新たに制作し、曲線の流れと色の置き方を揃えた。
両側には新しいガラスとアンティークガラスを混ぜて用い、中央と並んだときの質感の差を消している。

工事の詳細

京都市内の分譲マンションにおける、リビングとダイニングの間の欄間ステンドグラスの計画です。

もとの欄間には、すりガラスが入っていました。「長年気に入らなかったが、交換できるとは思っていなかった」——お話をうかがう中で出てきた一言から始まった計画です。

「交換できる」と、思われていませんでした

マンションの欄間にすりガラスが入っているのは、ごく一般的な仕様です。光は通すが視線は遮る、という目的では合理的なつくりでもあります。

ただ、毎日目に入る場所です。気に入らないまま何年も過ごすには、面積が大きすぎます。そして多くの方が「マンションだから手を入れられない」と思い込んでいらっしゃいます。

室内の欄間は専有部分にあたります。共用部分ではありません。入れ替えは可能です。別のご相談でうかがった際にこの点をお伝えし、ご提案につながりました。

外れないガラスは、割って取り出します

実務の話をひとつ、正直に書きます。

もとのすりガラスは、押縁で留められておらず、外せないタイプでした。枠に直接固定されており、分解して取り出すことができません。

この場合は、ガラスを割って撤去します。乱暴に聞こえるかもしれませんが、周囲の枠と壁を傷めずに取り除くための、確立された手順です。飛散しないよう養生し、破片を回収したうえで、枠の内側を整えてからステンドグラスを納めます。

枠そのものはそのまま活かしています。大工工事は発生しておりません。

中央はアンティーク、両側は合わせて制作

3枚のうち、中央のパネルは英国のアンティークステンドグラスです。両側の2枚は、この中央の意匠に合わせて新たに制作しました。

3枚とも同じ図案にすると単調になり、まったく違う図案にすると並びが崩れます。中央を主、両側を従として構成し、曲線の流れと色の置き方を揃えました。

両側に使ったガラスは、新しいガラスとアンティークガラスを混ぜています。すべて新しいガラスで作ると、中央と並んだときに質感が揃いません。逆にすべてアンティークで作ることは、手持ちの枚数から難しい。混ぜることで、中央との段差を消しています。

同じようなご相談を検討されている方へ

マンションでも、室内の建具や欄間はステンドグラスにできます。共用部分にあたる玄関ドアは加工できませんが、室内は専有部分です。くわしくはマンションの室内ドアにステンドグラスは入れられるかにまとめております。

欄間という場所の考え方は欄間にステンドグラスを入れるを、設置できる場所と工法の全体像はステンドグラスの設置場所と工法をご覧ください。

FAQ

よくあるご質問

相談前に図面は必要ですか?

図面がある場合は、建具寸法、平面図、立面図をご共有ください。図面が未確定の場合でも、参考写真や設置予定場所の寸法をもとに初期相談が可能です。

アトリエの見学は予約が必要ですか?

いいえ、完全予約制ではございません。定休日以外は営業しております。

ただ、現場や打ち合わせで留守にしていることがございます。ご来店の前にご一報いただけると確実です。お電話でもメールでも構いません。

アトリエでは、制作中のもの、ガラスの在庫、英国ヴィクトリア時代のアンティークの実物をご覧いただけます。

寺社仏閣の案件も相談できますか?

可能です。空間の歴史性や光の入り方を踏まえ、慎重に計画します。

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図面段階から、光の計画をご相談ください。

当スタジオでは、こだわりの住宅・マンション・別荘・商業空間・寺社仏閣に向けた完全オーダーメイドのステンドグラスをご提案しています。建具寸法、平面図、立面図、参考写真をご共有いただくと、より具体的な検討が可能です。