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ステンドグラスの選び方|依頼前に決めておくこと、決めなくていいこと

イメージは固めてからご相談いただくものではありません。決めておいていただきたい三つのことと、考え込まなくてよいこと(図案・ガラス・寸法・工法・ご予算)を分けてお伝えします。

「もう少しイメージが固まってから、ご相談します」——そうおっしゃって、そのまま数年経ってしまうことがあります。

もったいないと思っております。イメージは、固めてからご相談いただくものではありません。お話をうかがいながら固まっていくものです。

とはいえ、何も決まっていないと不安だと思います。ですので、決めておいていただきたいことと、決めなくていいことを、はっきり分けてお伝えします。

決めておいていただきたいこと

一.どこに入れたいか

場所です。これだけは、お住まいの方にしか分かりません。

「玄関を入ったところ」「階段の踊り場」「リビングと廊下の間」。その程度で結構です。複数の候補があるなら、全部おっしゃってください。むしろそのほうが良い結果になります。ご相談のなかで、最初に考えていらした場所より別の場所のほうが効く、と分かることがよくあります。

二.いつ、どこから見るか

これが設計を大きく左右します。

朝が長いのか、夜が長いのか。座って見るのか、通りすがりに見るのか。家族のうち誰が一番よく通る場所なのか。光の見え方は時間帯で変わりますので、「見る時間」が決まらないと、色も濃さも決められません。

室内ドアの場合は、さらに面白いことが起こります。昼はリビング側から廊下へ光が抜け、夜は照明の位置で向きが逆転します。どちらから見る時間が長いかで、濃い色を置く側が変わります。

三.何が気になっているか

「きれいにしたい」の裏には、たいてい具体的な不満があります。

外から中が見えてしまう。西日がまぶしい。廊下が暗い。玄関が寒々しい。この「困っていること」を教えていただけると、設計の精度が一段上がります。意匠の話より先に、まずそこをうかがっております。

決めなくていいこと

逆に、ご相談前に考え込まなくてよいものを挙げます。ここで悩んで止まってしまう方が、とても多いのです。

図案。決めないでください、と申し上げたいくらいです。図案は最後に決まります。方角や光の条件を読む前に図案から入ると、その場所に合わないものになります。

ガラスの種類。手吹きか機械製か、アンティークか。実物をご覧いただかないと判断できません。写真では厚みも表情も伝わらないためです。

寸法。採寸は不要です。お写真から比率を読み取りますし、ご依頼が決まってから正確に測りにうかがいます。

工法。ガラスを入れ替えるのか、室内側に重ねるのか、建具ごと作るのか。これは建具の構造で決まるものですので、こちらで判断いたします。

ご予算。先にうかがうことはいたしません。相場をご存じないのが普通です。お見積りは無料でお出ししますので、金額をご覧になってからお考えください。ステンドグラスの予算は、どう考えればよいかに、考え方をまとめております。

参考写真は、あってもなくても

「こういう感じが好き」という写真をお持ちいただくことがあります。歓迎しております。言葉より早く伝わりますし、好みの傾向がはっきりします。

ただし、そのとおりに作ることを目的にはいたしません。その写真のステンドグラスは、別の場所の、別の光のために設計されたものだからです。同じ図案を違う方角の窓に入れると、思っていた見え方になりません。

写真から読み取るのは、図案そのものではなく「何に惹かれたのか」です。色の深さなのか、線の細さなのか、面の静けさなのか。そこが分かれば、その方の空間に合う形に翻訳できます。

三つだけ、お伝えしておきたいこと

設計の立場から、後悔につながりやすい点を挙げます。

小さくしすぎないこと。費用を抑えようとして寸法を詰めると、面としての力が急に落ちます。ステンドグラスは、ある大きさを超えたところで「装飾」から「光の装置」に変わります。一日あたりで考えると差はわずかです。

場所を先に絞りすぎないこと。「ここしかない」と思っていた場所より、隣の開口のほうが効くことがあります。家全体を見せていただけると、選択肢が広がります。

簡潔な図案を、安い代わりだと思わないこと。英国ヴィクトリア時代のステンドグラスにも、大きなガラスを数枚、直線で組んだだけのものがあります。面としての静けさと強さは、細かく割った意匠にはないものです。簡潔さは、選択肢のひとつです。

まずは、写真一枚から

入れたい場所のお写真を一枚。それだけで結構です。三つの「決めておくこと」も、お話しするうちに整理されていきます。先に書き出していただく必要はございません。

設置できる場所と工法の全体像はステンドグラスの設置場所と工法に、実際の納まりは施工事例にまとめております。まずはご相談・お見積もりより、お気軽にお声がけください。

FAQ

よくあるご質問

相談前に図面は必要ですか?

図面がある場合は、建具寸法、平面図、立面図をご共有ください。図面が未確定の場合でも、参考写真や設置予定場所の寸法をもとに初期相談が可能です。

アトリエの見学は予約が必要ですか?

いいえ、完全予約制ではございません。定休日以外は営業しております。

ただ、現場や打ち合わせで留守にしていることがございます。ご来店の前にご一報いただけると確実です。お電話でもメールでも構いません。

アトリエでは、制作中のもの、ガラスの在庫、英国ヴィクトリア時代のアンティークの実物をご覧いただけます。

寺社仏閣の案件も相談できますか?

可能です。空間の歴史性や光の入り方を踏まえ、慎重に計画します。

Case Studies

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