TOSHI Stained Glass Design

既設の窓へのステンドグラス取り付け

いまお使いの窓に、壁を壊さず納められます。屋外に面した窓は内側から二重に、室内窓は開口へ直接。開閉する窓の三つの考え方まで、納め方の基本をご説明します。

いまお使いの窓に、ステンドグラスを納めることができます。壁を壊す工事も、窓の交換も必要ありません。

ただし納め方は一通りではございません。その窓が屋外に面しているか、室内の窓か。開閉する窓か、はめ殺しか。この二つで方法が変わります。ここでは、既設の窓へステンドグラスを納めるときの基本的な考え方を、四つに分けてご説明いたします。

窓枠に合わせて作るので、はじめからあったように見える

まず前提となる考え方です。当スタジオでは、既設の窓枠の寸法に合わせて、一枚ずつ制作いたします。既製品を持ってきて枠に押し込むのではありません。

寸法を測り、その開口のためだけに図案を起こし、そこに納まる一枚として仕上げる。ですから完成したとき、後から付け足したようには見えません。「はじめからこの家にあったもの」として空間に馴染みます。既設の窓を活かすというのは、そういうことだと考えております。

すでにステンドグラスをお持ちの場合も、ご相談ください。お手持ちのステンドグラスの寸法を変更して、いまの窓に合わせることができます。受け継いだもの、以前の住まいで使っていたもの、購入したものの寸法が合わなかったもの。ケイム(鉛のリード線)を組み替えて、大きさを調整いたします。

屋外に面した窓は、サッシに触らず内側から納める

外に面している窓の場合、いまのサッシとガラスには一切手を触れません。その内側に、もう一枚ステンドグラスを納めます。結果として、サッシのガラスとステンドグラスが二重になります。

この方法には、意匠とは別のところで三つの利点がございます。

気密性が損なわれません。サッシを分解しませんので、窓の性能は買ったときのままです。メーカーの想定どおりの状態を保てます。

防犯面でも有利です。外側には既存のサッシがそのまま残ります。加えて内側にもう一枚ガラスが入りますので、外から入るには二枚を破ることになります。

結露が抑えられます。サッシのガラスとステンドグラスの間に、空気の層ができるためです。空気は熱を伝えにくく、この層が緩衝になります。ステンドグラスが直接外気に触れませんので、ケイムが冷えて水滴を呼ぶこともありません。

室内窓は、開口に直接納める

屋外に面していない窓——部屋と部屋のあいだの室内窓や、廊下に面した小窓——の場合は、話が単純になります。開口にステンドグラスそのものを納めます。二重にする必要がありません。

外気に面しませんので、結露も断熱も考える必要がありません。その分、ガラスの選択が自由になります。透過性の低い色ガラスや、厚みのあるアンティークガラスも使いやすくなります。純粋に、光と意匠だけで考えられる場所です。

ご希望があれば、強化ガラスを組み合わせて納めることもできます。お子様がいらっしゃるご家庭や、人がよく通る動線にある室内窓では、ご相談いただければご提案いたします。

開閉する窓は、三つの考え方があります

ここが最も判断の要るところです。開け閉めする窓にステンドグラスを納める場合、開閉機能をどう扱うかを決めていただく必要があります。方法は三つございます。

一.開閉をあきらめて、前面に設置する

窓の前面いっぱいにステンドグラスを固定する方法です。意匠としては最も自由で、面としての力も最大になります。その代わり、その窓は開かなくなります。

他に開く窓がある部屋、ふだんほとんど開けていない窓、通風を必要としない階段や廊下の窓であれば、この方法が向きます。実際、「言われてみればこの窓、何年も開けていない」という窓は少なくありません。

二.部分的に設置する

窓の一部だけにステンドグラスを納め、残りは開閉できるようにする方法です。上半分だけ、右側だけ、といった納め方になります。

上半分に納めれば、視線の高さは開けたまま、目線より上に色を置けます。引違い窓の片側だけに納めれば、もう一方は従来どおり開きます。通風を残しながら、ステンドグラスも入れたいという場合の現実的な答えです。

どこに納めるかは、光の向きと視線の抜け方から決めます。「半分だから半分の効果」ということはございません。置く位置によっては、全面に入れるより効くこともあります。

三.開閉できる枠に納める

開閉機構を持った枠を用意し、そこにステンドグラスを納める方法です。ステンドグラス自体が開くようになります。窓を開けたいときは、ステンドグラスごと開けられます。

枠は「内開き戸」と「引き戸」の二種類からお選びいただけます。

内開き戸。蝶番で吊り、室内側に開く形式です。開いたときに手前へスペースが要りますので、窓の前に家具や物を置いていない場所に向きます。全開できますので、通風は最も取れます。

引き戸。横にスライドさせる形式です。開いてもステンドグラスが手前に出てきませんので、窓の前にスペースの余裕がない場所でも使えます。その代わり、開けられるのは開口の半分までとなります。

どちらが適するかは、窓の前にどれだけ空間があるか、そしてどれだけ開けたいかで決まります。三つのなかでは費用がかかりますが、通風も意匠も両方あきらめたくない場合の答えです。開口の大きさと重量から、適した機構をご提案いたします。

どの方法になるかは、写真で判断できます

屋外に面しているか、開閉するか、いまのガラスがどう納まっているか。これらはお写真を拝見すれば分かります。採寸も図面もご用意いただく必要はございません。

お送りいただきたいのは二枚です。一枚めは窓の全体が入る正面から。二枚めはサッシとガラスの境目に寄って。この二枚から、四つのうちどの納め方が適するかと、おおよその費用感をご返答いたします。

窓の種類ごとの意匠の考え方はステンドグラスの窓に、ドアを含めた後付け全般は後付け施工に、費用の内訳は価格にまとめております。まずはご相談・お見積もりより、お気軽にお声がけください。

FAQ

よくあるご質問

相談前に図面は必要ですか?

図面がある場合は、建具寸法、平面図、立面図をご共有ください。図面が未確定の場合でも、参考写真や設置予定場所の寸法をもとに初期相談が可能です。

アトリエの見学は予約が必要ですか?

いいえ、完全予約制ではございません。定休日以外は営業しております。

ただ、現場や打ち合わせで留守にしていることがございます。ご来店の前にご一報いただけると確実です。お電話でもメールでも構いません。

アトリエでは、制作中のもの、ガラスの在庫、英国ヴィクトリア時代のアンティークの実物をご覧いただけます。

寺社仏閣の案件も相談できますか?

可能です。空間の歴史性や光の入り方を踏まえ、慎重に計画します。

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